●拉致被害者に冷酷な発言をした議員の下で自公結束
2008/07/14(Mon)
   
1.最近の加藤紘一議員と言われれば,やはり最近の拉致被害者は帰した方がよかったという発言を取り上げない理由はないだろう。

 北朝鮮・拉致問題:蓮池さん両親が、加藤紘一氏に抗議(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080712ddm041040159000c.html

2.偶然だろうが,こういった発言をした人の下で自公が結束するなんて,正直「出来過ぎ」だと思った。

 少なくともこれは加藤議員の問題だけではない。
 福田首相を見ていても,拉致問題をそれほど日本国の主権に関するバイタルな問題だと認識していないだろうということはよく分かる。

 「(政局を)混乱させることを考え、国民の生活は眼中にない」

 こんなことを言える資格は今のあなたがたにはない,ということは断言したい。
 せっかく帰国することができた拉致被害者のかたがたに「帰した方がよい」などと軽々しく言えてしまう議員がいても,その発言に何らお咎めなしで,さらにはその者の地元で結集してしまう与党には。

3.フェアを保つために,民主党側にも苦言を呈したいのは,外交問題についてどういう立ち位置なのかよく分からないということだ。

 ネットにおいて,保守を中心に民主党を支持しない理由の一つに,歴史認識における中韓両国に対する大幅な譲歩を挙げているかたがたがおられる。
 民主党政権になれば,拉致問題も歴史認識がじゃまをして言いたいことも言えなくなるのではないか,謝罪や賠償に何ら反論することなくひたすら応じてしまう事態に陥るのではないか。

 そのような懸念が未だにある。そういうかたがたは消去法をもって,やはり外交問題では譲りたくないという理由から,自民党を支持しているようである。

 以前「夕刊フジ」等において,小沢民主党代表が領土問題について頼もしいことを言っていたが,それが政党としての意見なのかどうかは疑わしかったし,具体的な問題についてはあまり深入りしていない印象を受けた。

 今回の拉致問題に関しても,民主党HP等を見ると,今回の政府の対応を一応は抗議しているようであるが(UIゼンセン同盟あたりの主張と酷似した意見を述べていた),そのことはあまりメディアに取り上げられていない。

 つまり,国民にとって,民主党はいったい拉致問題をどう考えているのか,ということが見えていないのだ。
 これはマスコミが取り上げないだけなのか,あるいは民主党としてアピールを強くしていないからなのかは分からないが,いずれにしても「私たちならこうする!」という毅然とした意見を国民に向けていってほしい。

 いくら保守派の人々であっても,今の親(「媚」の文字を使うかたもいるようだ)中派政権などとも言われている福田政権を良いと思っている人は誠に少ないと思う。
 自民党でも「○○族」などと称される利権大好きの守旧派については,保守もよからぬものとの意見をもっているようであるから,いずれにしても自民党には変わって欲しいとおもっているだろう。

 民主党としては,今度はいかに保守を取り込むかが課題になってくると思う。
 ここまでくれば,保守も正直言って揺れていると思う。公明党の支持基盤の宗教団体の信者さんたちもさすがに「これじゃあ,アカンわ」と言っている(人もいる。笑)。

4.わたしとしては,民主党に政権を一度でいいから任せてみたいと思ってはいる(党内にも左に思いっきり偏っている人がいるのでそこは懸念事項ではあるが)。
 本当は第三の波が登場するなどして,選択肢が増えたほうが国民の多様な意思が反映しやすくなるだろうと思ってはいるが。
 
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080713-00000048-jij-pol

この記事のURL | 政治 | ▲ top
●拡大論のメリットとデメリットはなにか
2008/07/08(Tue)
   
 産経新聞の認識は果たして正しいのでしょうか。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080707-00000973-san-pol

1.そもそもサミットの構想というものはフランスのジルカール・デスタン元大統領が石油産出国に対して石油消費国の結集を求めたことが始まりだ。

 したがって,産経新聞の報じるとおり,サミットは石油消費国の集まりなのだから,エネルギー資源では供給側に属するロシアを外そうとする<純化論>があるのは事実である。

2.しかし産経新聞の記事の中で疑問を持たざるをえないのは次の一文だ。

 <英仏両国が拡大論を主張するのは、主要議題となる地球温暖化や世界経済の問題で、中印などの経済新興国にも責任を負わせたいとの考えからだ。>

 本当にそうだろうか。少なくともフランスは<責任を負わせたい>などという理由からそう言っているのではないと思う。

3.フランスはサルコジが大統領に就任して以来,中国への急接近を図ろうとしている。

 先日のサルコジの訪中の際にも,中仏間の経済関係の強化が確認された。
 また,経済だけでなく,海外のメディアなどで,近年,フランスと中国間の軍事的な結びつきが強まっていることも指摘されている。

 だとすると,フランスが中国を加えた拡大論を主張するのは,地球温暖化だけに限らないごく個別的な理由があると思われる。

 だからこそ米国は反対しているのではないか。

 <一方、米国はジョンドロー国家安全保障会議(NSC)報道官が7日、「(拡大論を)米国は支持しない」と明言した。日本も反対の立場だ。>

4.拡大論のメリットとデメリットは何か。

 (1)メリット

 ・国連が機能不全に陥っている今,国連とは違うフェーズから中国やインドなど新興国を同じ机につかせなければならない。
 ・先の<純化論>的な発想から言えば,むしろ石油大消費国である新興国を加えるのは当然である。
 ・新興国を参加させることで,新興国の持つ深刻な問題(食糧・エネルギー等)について,サミットは先進国たるサミット参加国が意見を聴聞する貴重な機会になる。

 (2)デメリット

 ・参加国が増えれば増えるほど,サミット独自の意味が失われる。
 ・参加国が増えれば,参加国のステータスが失われる。
 ・サミット参加国はいずれも<自由と市場経済を基本的な基礎にしている国>(町村官房長官)である。近代国家として以前成熟しているとは考えがたい新興国を加えるのはおかしい。
この記事のURL | 政治 | ▲ top
●既定路線 - 日本はこの筋書きに乗るのか
2008/07/06(Sun)
   
1.<北朝鮮の核申告と寧辺の原子炉冷却塔爆破について、「前向きなステップだ」と強調>と言われても,そもそも数ヶ月前から「北朝鮮の一応の申告」→「冷却塔爆破ショー」→「テロ支援国家指定解除」という流れは海外メディアで言われていたことだ(日本でも一部のジャーナリストなどがそれを指摘していたと思う)。

 今となっては,もはや米朝間で鉱物資源や核問題において利害一致を見ていることは間違いないと思う。

 しかしそれを度外視して,「未だにアメリカは日本側に付いている」というプロパガンダが日常的に国内のメディアを通して流されていることに危機感を抱いている。

2.時事通信の<北朝鮮への見返り支援で米国の負担を軽減するためには日本の協力は不可欠だが、拉致問題にこだわりすぎれば6カ国協議は進展しない>という主張には驚いた。

 時事通信社としては,事実上<拉致問題なくして北朝鮮との国交回復なし>という従前の政府方針である強硬路線から柔軟路線に転換した福田政権を追認する,ということか。
 
3.英国guardianの記事によれば,ブッシュは拉致問題について次のように述べていたことが分かっている。
 
 <Bush "will reassure the Japanese people that he will never forget the abduction of Japanese citizens by North Korea, and that we will continue to cooperate closely with Japan to obtain a swift resolution to the abduction issue,">
 http://www.guardian.co.uk/business/feedarticle/7623654

 日本のメディアでは<ブッシュが拉致問題に配慮>などと伝えられてはいるが,以上の英文記事を読んだだけでも,ブッシュの発するメッセージはそこまで配慮したものとも思えず,それにそのメッセージも極めてシンプルなものなのだと分かる。

 (1)ブッシュは拉致問題を「忘れない」(引用前段)。

 (2)拉致問題の迅速な解決を実現するために,「日本と」密接に協力し続ける(後段)。

 おそらくブッシュが言いたいのは,この二点に尽きると思う。

 (1)の点は,文字通り<忘れない>と言ったに過ぎない。
 <拉致問題を忘れない(will never forget the abduction of Japanese citizens by North Korea)>というのをポジティブに読むかどうかについては議論の余地があるだろうが,少なくとも海外のメディアはどちらかというネガティブに読んでいるように感じた。
 つまり,海外メディアから読み取れるのは・・・拉致問題についてアメリカは自国の問題ではないから,つい忘れがちになる。今回のことで,アメリカは北朝鮮の姿勢を通して一定の成果を上げたのだから,ここで拉致問題は棚に上げたい。だが,棚上げするといっても,日本にそういった問題があることは<忘れない>。ただそれだけだ・・・という意味で<忘れない>。そう発言した,ということなのだ。

 (2)の点は,反対解釈するとわかりやすい。即ち,日本側が何も言ってこなかったから,アメリカとしても何もする気はない。そういうことだ。
 ちなみに,福田首相は今回の北朝鮮側の対応を<歓迎する>と言っている。だから,アメリカは日本人拉致問題について何も考えていないのだ。

3.米朝の利害が一致している今となっては,日本政府はせめて言うべきことは言わなければならない。

 しかしそれを言わない政府に対して本当にそれでよいのか,それについて国民は真剣に考え,選挙を通じて明確な意思を示さなければならない。
 
4.ところで,今回の北朝鮮問題について,民主党がどのように考えているのか,「党として」明確なメッセージが見えてこないのだが,どうしたのだろう。
 議員個人はいろいろと言っているようではあっても,党としての意見が分からない。民主党はこれでよいと思っているのか,反対するとしてもどうすべきなのか,政権奪取を目指す以上はきちんと示して欲しい。


非核化の外交成果優先=見えぬ拉致解決の具体策−米大統領
7月6日19時52分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080706-00000063-jij-pol
この記事のURL | 政治 | ▲ top
○結果は理屈に勝る
2008/04/12(Sat)
   
1.「山口を政争の具に使うな」というご意見もあるのでしょうし,ポピュリズムに走っていると言われることもあるでしょう。
 私も過度に限定した争点設定は本当はしてほしくないのですが(民営化に賛成か?反対か?みたいな),それでもこの時期に選挙の争点を「暫定税率復活の是非」とした民主党のやり方はなかなか強かな戦い方であることは認めなければならないように思います。


 特に<国土交通省出身で前内閣官房地域活性化統合事務局長の自民党の山本繁太郎氏>が相手ですから,効果的な争点設定だと思いました。

 それに<4万人電話作戦>というのを民主党が展開しているそうです。
 電話なんて民主党らしくない・・・なんとも小沢代表らしいやり方です。

 理屈などを抜きに,結果を意識した選挙戦だと率直に感じます。


2.おそらくこれに勝利すれば民主党はその結果を「民意」と拡大解釈して政局を有利に進めるでしょう。暫定税率のみならず,他の政策についても「民意は福田政権にNOを突きつけた」と言うことができるようになると思います。

 一方で敗北すれば,事実はどうであれ,マスコミは必ず「小沢代表,求心力が低下」と書くでしょうから,小沢代表への党内の不信感が強まるのではないでしょうか。

3.ただ,意外と投票率が低迷しそうなので,組織票勝ちしそうな予感もしないではないです。。

小沢、鳩山氏ら現地入り=ガソリン攻防へ総力戦−山口補選で民主
4月12日21時1分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080412-00000095-jij-pol
この記事のURL | 政治 | CM(0) | ▲ top
◎聖火リレー?聖火バスツアーの間違いでは?
2008/04/08(Tue)
   
1.ロンドンよりもパリのほうが激しかったようです。

 <聖火は幾度かバスの中にかくまわれたほか、少なくとも2度、消すことを余儀なくされた>なんて,もはや聖火リレーとは呼べないのではないでしょうか。
 聖火のバスツアーと呼ぶのが適当です。

2.パリの抗議で素晴らしいと思ったのは,寧ろ沿道のチベットの雪山獅子旗の数でしょう。

 彼らは非暴力の下に黙して抗議しているのだと思いました。ダライ・ラマ法王の精神をよく分かっておられます。
 そういうところももっとマスコミも伝えて欲しいです。一部の過激な抗議者の姿ばかりを写すのではなく(おそらく撮影しているのが外国メディアなので仕方がないことかもしれませんが)。

3.聖火が日本に来たとき,果たしてどうなるでしょうか。

 少なくとも他国と異なり,国内の人権派団体はスルーを決め込むでしょうか・・・

 中国は<分裂に反対し、安定を維持する(大衆動員による)『人民戦争』を発動する>と宣言しています。チベットで起きているのは「戦争」なのです。

 この間のことですが,私のブログに「日の丸は戦争を想起」とコメントしてくださった方がいました。<日の丸の赤は血の色だ〜>みたいなことが言いたいのでしょう。
 ならば中国の国旗を見てご覧なさい。真っ赤ですよ(笑)それも血なまぐさい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080408-00000987-reu-int
この記事のURL | 政治 | CM(0) | ▲ top
| メイン | 次ページ