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●既定路線 - 日本はこの筋書きに乗るのか
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2008/07/06(Sun)
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1.<北朝鮮の核申告と寧辺の原子炉冷却塔爆破について、「前向きなステップだ」と強調>と言われても,そもそも数ヶ月前から「北朝鮮の一応の申告」→「冷却塔爆破ショー」→「テロ支援国家指定解除」という流れは海外メディアで言われていたことだ(日本でも一部のジャーナリストなどがそれを指摘していたと思う)。
今となっては,もはや米朝間で鉱物資源や核問題において利害一致を見ていることは間違いないと思う。 しかしそれを度外視して,「未だにアメリカは日本側に付いている」というプロパガンダが日常的に国内のメディアを通して流されていることに危機感を抱いている。 2.時事通信の<北朝鮮への見返り支援で米国の負担を軽減するためには日本の協力は不可欠だが、拉致問題にこだわりすぎれば6カ国協議は進展しない>という主張には驚いた。 時事通信社としては,事実上<拉致問題なくして北朝鮮との国交回復なし>という従前の政府方針である強硬路線から柔軟路線に転換した福田政権を追認する,ということか。 3.英国guardianの記事によれば,ブッシュは拉致問題について次のように述べていたことが分かっている。 <Bush "will reassure the Japanese people that he will never forget the abduction of Japanese citizens by North Korea, and that we will continue to cooperate closely with Japan to obtain a swift resolution to the abduction issue,"> http://www.guardian.co.uk/business/feedarticle/7623654 日本のメディアでは<ブッシュが拉致問題に配慮>などと伝えられてはいるが,以上の英文記事を読んだだけでも,ブッシュの発するメッセージはそこまで配慮したものとも思えず,それにそのメッセージも極めてシンプルなものなのだと分かる。 (1)ブッシュは拉致問題を「忘れない」(引用前段)。 (2)拉致問題の迅速な解決を実現するために,「日本と」密接に協力し続ける(後段)。 おそらくブッシュが言いたいのは,この二点に尽きると思う。 (1)の点は,文字通り<忘れない>と言ったに過ぎない。 <拉致問題を忘れない(will never forget the abduction of Japanese citizens by North Korea)>というのをポジティブに読むかどうかについては議論の余地があるだろうが,少なくとも海外のメディアはどちらかというネガティブに読んでいるように感じた。 つまり,海外メディアから読み取れるのは・・・拉致問題についてアメリカは自国の問題ではないから,つい忘れがちになる。今回のことで,アメリカは北朝鮮の姿勢を通して一定の成果を上げたのだから,ここで拉致問題は棚に上げたい。だが,棚上げするといっても,日本にそういった問題があることは<忘れない>。ただそれだけだ・・・という意味で<忘れない>。そう発言した,ということなのだ。 (2)の点は,反対解釈するとわかりやすい。即ち,日本側が何も言ってこなかったから,アメリカとしても何もする気はない。そういうことだ。 ちなみに,福田首相は今回の北朝鮮側の対応を<歓迎する>と言っている。だから,アメリカは日本人拉致問題について何も考えていないのだ。 3.米朝の利害が一致している今となっては,日本政府はせめて言うべきことは言わなければならない。 しかしそれを言わない政府に対して本当にそれでよいのか,それについて国民は真剣に考え,選挙を通じて明確な意思を示さなければならない。 4.ところで,今回の北朝鮮問題について,民主党がどのように考えているのか,「党として」明確なメッセージが見えてこないのだが,どうしたのだろう。 議員個人はいろいろと言っているようではあっても,党としての意見が分からない。民主党はこれでよいと思っているのか,反対するとしてもどうすべきなのか,政権奪取を目指す以上はきちんと示して欲しい。 非核化の外交成果優先=見えぬ拉致解決の具体策−米大統領 7月6日19時52分配信 時事通信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080706-00000063-jij-pol |
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