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●子ども最優先に。だが不可解な点も・・・
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2008/07/14(Mon)
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1.記事を慎重に読み進めていくと,不可解な点がある。
<大阪市港区港晴の駐車場で、乗用車の中で男児が死亡しているのを車の所有者の男性が発見し、110番通報した。> <長男はこの日午前10時20分ごろ、父親と一緒に大阪市北区堂山町の競艇場外発売場「ボートピア梅田」に出かけた後、父親とはぐれた。> この時点で,記事の中に「父親」と「亡くなった男の子」,そして「車の所有者」が登場する。 <港署の調べでは、男児は大東市諸福の会社員(50)の長男(9)で、この日午前に大阪市北区の競艇場外発売場で行方がわからなくなり、両親が探していたという。> 具体的な事実関係は分からないが,ここで「両親」という言葉が出ているから,いなくなったことを知った後に,父親が奥さんに連絡をし一緒に探していたのだろう。 <現場は父親の勤務先と近く、同署は長男が記憶をたよりに現場にたどりついたとみて、足取りを調べている。> どうやら迷子になった男の子は記憶を頼りに父親の勤務地近くまで移動し,附近にあった施錠されていない第三者の車に乗り込んで自ら施錠。熱中症で死亡した,ということが記事から読み取れる。 しかしながら,事故だけではなく,事件性の可能性もゼロとまでは言い切れない。 仮に亡くなられたお子さんがその車を知っており,ある程度慣れていれば,車の施錠等は問題なくできるだろう。しかし車には様々な施錠方法がある。果たして現実はどうだったのか。 一方で,もちろん事故の可能性もある。 個人的な経験からいって,(慎重に論じなければならないが)自閉症の子どもは誠に素直であることが多い。 もしかしたら,ご両親に「外出時は車の中で待っていなさい」と日常的に教えられていたのかもしれない。 ご両親とはぐれたこのお子さんはその両親の教えに忠実に従い,父の勤務地附近まで記憶を頼りに行って,そこにあった車に乗り込み,じっとご両親が来るのを待っていた可能性もある。 いずれにしても,「事実はこれ」と硬直化しないことが大切だと思う。捜査当局には極力慎重な捜査をお願いしたい。 2.今回の件は事故の可能性が高いとはいえ,マスメディアにとってご両親は格好の批判の的になるかもしれない。 しかし例えば親がパチンコをやっていて,幼い子どもを車に放置し熱中症等で死なせてしまったケースとは明らかに今回は異なると思う。 ご両親が目を離してしまったとはいえ,記事に書かれた限りにおいては,その後父親は妻と一緒になって子どもを探しておられたようだ。 子どもからは目を離さない。迷子にならないよう気をつけるべきなのは当然ではあるが,ほんの一瞬,どんなに注意を払っても迷子になってしまうような,やむにやまれぬ事情もあったのかもしれない。それは記事からは分からない。 それに自閉症のお子さんを持つ親はやはり周囲の助けが必要だ。 もっとも,自閉症であるかどうかは外部からは認識できないから,周囲が手を差し伸べにくいということもあろうが,それでも一般的な意味で「子ども」という存在を,親だけでなく,周囲も注意を払ってあげることが大切ではないか。 子どもが独りで歩いていたらそっと声をかけてあげる。そういうちょっとしたことが大切だろう。 この件とは別だが,そうやって好意で声をかけてくれた人に対して,親も丁重な姿勢であらねばならない。 最近は人権意識の高まりの影響からか,または体感治安の悪化からか,一人歩いている子どもに対して声をかけた人間に,警戒感をむき出しにして,不作法にその者をあしらってしまう親も多いが,一言感謝を述べるだけでもいいから,できるだけ周囲が手を貸してあげられやすい風潮を国民一人一人の手で作り上げていく必要も感じる。 ひたすらご両親を責めたいという方もいるかもしれないが,この問題は日本における本質的な課題,相互扶助や助け合いの社会を作っていくことの重要性を我々に教えてくれる気がする。 考え過ぎと言われるかも知れないが,わたしは,お子さんのご冥福を祈る気持ちと共に,自分たち社会の一員としての責任も感じた。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080713-00000945-san-soci |
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